しらたまが道草を採って食うブログ

私ついていくよ どんな辛い野食の闇の中でさえ

ヨシノボリは釣るより掬った方が簡単

この夏は暇ができるとよく川(大河川の中流域の河原)で遊んでたんですが、ルアーぶん投げてニゴイ狙う以外のことをしたいなと思い、ふと思いついてヨシノボリを釣ってみることにした。 見てみると河原のごく浅いところのそこここにヨシノボリがいるので、手…

前から言ってるけどザリガニはエビですよ

みんなザリガニって食べたことあるもんだと思ってたけど、食べたことない人っているもんなんですね。家族に聞いてみたら母しか食べたことがなかった。みんなどんな幼少期過ごしてきたの。 実家にわが子を連れて行くときは、ほぼ必ず、近くの用水路に魚を捕り…

熟したゴーヤの赤い種

普段私たちが食べているゴーヤは完熟してない状態なわけです。熟したゴーヤ見たことあります? ゴーヤは熟すと黄色くなります。めっちゃトロピカルで甘そうなビタミンカラーですが、果物ではないので甘くはない。 これを開けると出てくる赤いのが種。 ねえ …

フィリピンでバロットを食べた話

仕事でフィリピンに行ったのですが、ローカルフードを食べるのも仕事のうちみたいなとこありますよね。 ローカルスタッフ「バロット食べたことある?」 ワイ「何それ?」 ローカルスタッフ「写真見る?w」 ワイ「何わろてんねん、見せろや」 ローカルスタッ…

漁師が捨てたしじみを拾う

3歳の息子もついに釣りデビューを果たし、昨年の11〜12月は連日ハゼ釣りをしていた。 ここはしじみ漁やはまぐり漁の船着場になっている港で、漁師さんの邪魔にならない範囲で釣りができるようになっている。 昼近くになり、船が戻ってきては貝の選別やら清掃…

ジョロウグモは秋の味覚らしい

黄色とグレーの縞模様にお尻の赤が映えて、ジョロウグモを見ると、ああ、秋だなあという心地がする。秋の空の青さにこれほど似つかわしい虫はいないと思う。 (Wikipediaより) ジョロウグモは虫食界ではとても美味しい虫という確固たる評価を得ているようで、…

豆柿は熟すと甘いけどタイミングを間違えると渋い

秋は野山を散歩するのがよろしい。いろんな実がなってますからね。 ムカゴ。私が毎年毎年この時期になると妻の白い目にもめげず採りにいくので、最近では妻もムカゴ採りに付き合ってくれるようになりました。 ムカゴについて詳しくなりたい方はこちらの過去…

ブルーギルの淡水魚感のなさは異常

小学生の頃にブルーギルを飼っていたんですよ(まだ特定外来生物法が施行される前なので、生きたままの運搬や飼育がセーフだった)。毎日、学校から帰ってきたら畑でミミズを掘って餌やりしていましたね。ブルーギルというのは人慣れする魚で、飼い始めてし…

お前らはいつもそうだ ターシャ・テューダーがヤマモモを摘んでジャムを作ったらおしゃれだというくせに 俺が同じことをしてたら不審な目で見るんだろ

そう、静かなる怒りが常に私の中にあるのですよ。 NHKの土曜夕方とかに、ターシャ・テューダーさんとかベニシア・スタンリー・スミスさんが自然に寄り添いながら生活している様子を描いたドキュメンタリー番組がやってて、野に出て野生のいちごを摘んで「こ…

カメムシを食べるとき においは取り除いた方がいいのか問題

カメムシという虫は、世界的に見るとアジアやアフリカで食べられているメジャーな食材ですが、その食材としての地位は「あのにおいがあるからこそ」なのか、「あのにおいがあるにもかかわらず」なのか。そこが、皆さんがカメムシを食べようとしたときに悩む…

葱坊主ができる頃のノビルって固くないんですか

どこにでも生えていて、アク抜きなどの面倒な調理工程が必要なく、そして美味いという点で、ノビルが人権野草であることに異論はないことと思います。 ノビルは春先から出始めますが、あまり小さいうちにとっても食べ応えがなく、一本一本薄皮の処理をするの…

ユキノシタの天ぷら

近所の公園の一箇所にだけユキノシタが生えていた。天ぷらになるべくして生まれてきた野草です。 よく家の庭に植えられていたりもしますね。ユキノシタを庭に植えておけば、いつでも天ぷらをすることができるわけです。庭にユキノシタを植えてるのに天ぷらに…

妻の導きのもとつくしを採る

3月の頭、妻が「そろそろつくし出てないかな?」と言い出した。 わが細君は貴婦人なので野草など食べない。「これ地域によっては流通してるよ」と言っても警戒して食べないことの方が多い。ひょっとすると、以前私がドクダミのフライを食べさせたのが原因な…

ハクモクレンの花を食べようとしてみた

申鶴復刻おめでとうございます! 仙人である申鶴は花を食べます。私も負けられないゾ、ということで花を食べていきましょうね。 ちょうど近所のハクモクレンが先週見頃になっていました。見頃ということは食べ頃だと解釈しても、あながち間違いではないでし…

道端で採れる山菜としてギシギシの新芽を評価したい

ギシギシという植物はどこにでも生えているザ・雑草ですが、その新芽は山菜のような特有のほろ苦さと風味があって美味しかったりします。「ザ・雑草」って言葉面白くないですか。ともあれオカジュンサイとも呼ばれるくらいには一部で食材として認知されてお…

フジの実についてのアップデート

1年前に食べたフジの実が美味かったんですよ。 そういえば今年は拾いに行くチャンスがなかったなあと思いながら春を迎えようしていた、そんなタイミングでフジの実に遭遇した。 芝生が綺麗に敷かれたような公園って基本食材を見つけにくいんですけど、フジ…

春の野草はカラシナから始まる

あくまでも私の住むところではっていう話ですが、春の野草の本格的なシーズンインは3月からで、どれだけ暖かくとも2月はまだ種類が限られています。そんななかでもいち早く青々と成長する筆頭野草がカラシナ。そんなわけで毎年の私の春の野草採取はカラシナ…

苦味対策さえすればヘラオオバコはクセがなくて美味しい

果敢にも冬の河口にクロダイ・キビレを狙いに来ました。なんと!結果はボウズでした。 仕方ないので野草を取ります。コンクリートの護岸なので植物が少ないですが、やたらとヘラオオバコがありました。 その名のとおりオオバコ科の植物で、ヨーロッパ原産の…

ツバキ・サザンカの天ぷらはきれいだけど食べるのは一個でいい

春が近づいてきたのでソワソワしますね。ソワソワしすぎてデニソワ人になっちゃいました。 何か食べられるものがないかと散歩してみても春の野草には少し早い。代わりにツバキの花が咲いていたのでツバキ食べてみましょうか。せっかくなのでサザンカと食べ比…

ジュズダマの殻が固すぎて食べるのを断念した

自生しているのか植えられているのかは分からないが、近所の水辺にジュズダマが生えている。食べてみましょう。 半分くらいの株はもうとっくに枯れて実もカスカスになってしまっていたので、もう少し早くに採りに来てもよかったかもしれない。 中にツチイナ…

冬のナマズはゲオスミン臭が少ないことの検証をしたかったが過去の記憶が私の公正な判断の邪魔をする

明日また来てください。本当のナマズを食わせますよ。 栗田「山岡さんっ!!」 山岡「どうしたんだ」 栗田「山岡さん、海原雄山に美味しいナマズを食べさせるなんて言ったんですか!?ナマズだなんて泥臭くて美味しくないんじゃないですか?」 山岡「ナマズ…

センダンの実は石鹸として利用できるのか

釣りの途中、立派なセンダンの木を見つけた。 ムク… ムクムク… シュポンッ!!! サポニン「しらたまさん、こんにちは!」(cv.小原好美) しらたま「わあ!なんだお前は!?」(cv.中村悠一) サポニン「びびってて草 僕はサポニン!センダンの実に含まれるサポ…

ベニバナボロギクはだいたい春菊(代替春菊)

最近はなかなか一人で野草を探す時間がないので、子どもを遊びに連れて行くついでに道端の草をチェックするのがメインの活動になりつつある。そんなこんなで、近所のどこにどんな野草があるかだいたい把握している。それでも、こんなところに実はこれが生え…

ハリガネムシに寄生されたと思しきカマドウマ

秋なので、先日の記事に続きハリガネムシ関連のネタです。ハリガネムシを食べたわけではありません。 午前10時、子どもと一緒に近くの公園にきました。公園といっても、だだっ広い芝生がある系の公園です。里山が隣接しており、いろんな生物が普段からいます…

磯で採った貝やらヤドカリやらを放り込んだ味噌汁

先日の記事のとおり、三重県の答志島に旅行に行ったんですが、小さい子どもがいると旅行先での動き方が子ども中心になりますね。とにかく起きている時間帯にいかに退屈させないかに全神経を注ぐようになる。9月中旬なのでもう海水浴はできないが、磯遊びはで…

巨大なハモを買って捌いてみたけど素人が手を出してはいけなかった

三重県鳥羽市の答志島に渡るフェリー乗り場の隣に鳥羽マルシェという直売所があります。 鮮魚がとても安くて魚種も豊富にある(写真は完全に撮り忘れた)。中でも目を引いたのがハモで、丸のままの大きなハモが700円とか800円で売られている。袋の中でくるく…

キジハタ・カサゴ・アナハゼの清蒸

三重県答志島でキジハタやカサゴを釣りました。今回は調理編です。 前回の記事には釣りと下処理の様子を書きました。 せっかくなのでシンプルに刺身か塩焼きにして食べたいところですが、島で散々刺身と塩焼きは食べてきたので別の料理が食べたい。なんなら…

島で根魚釣り〜キジハタ・カサゴ・アナハゼ

三重県の答志島に旅行に行ってきました 妻と子が寝てる隙に釣りに行くわよ。 ✳︎朝早く起きて釣りに向かう私 宿のおっさんからは散々釣れないと言われた、宿のすぐ目の前の漁港。朝5時、満潮から少し経ったくらいの潮目。この条件で釣れないはずがありません…

夏休みさいごの日曜日 ぼくはパパと小鮎をつりにいった

タイトル、エモくないですか?まあ僕一人で行ってきたんですけど。 8月の最終週、そこはかとない淋しさが漂う季節ですね。そうです、琵琶湖流入河川での小鮎が禁漁になる前の最後の週だからです。 ちなみに言っておくと、小鮎が禁漁になるだけではなく、主要…

カマキリが入水する季節

今回は何も食べません。ただの自然観察です。 今回の琵琶湖釣行で何度か遭遇した光景。 やたらとカマキリが溺れている。 ご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、ハリガネムシに寄生されたカマキリやカマドウマといった昆虫が入水自殺するというやつだと思…