しらたまが道草を採って食うブログ

私ついていくよ どんな辛い野食の闇の中でさえ

サザンカの花びらのジャムは苦味が強く出過ぎてしまった

晩秋になると至る所にサザンカが咲いている。あんなにたくさん咲くのに、そのまま鑑賞されるだけで散っていくなんてもったいないと思っていたところ、ツバキの花が食べられるという話を聞いたので、それならばサザンカもいけるのではないかと思い至った。どちらもツバキ科ツバキ属の植物なので。

 

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開ききった花よりも、開花途中の花の方が瑞々しくて美味しそうなのでそういうものを選んで採っていく。

 

生で食べてみると、バナナの白い筋に苦味を加えたみたいな味でした。この前の金木犀のときにも思いましたが、花って苦味がけっこうあるんですよね。

持っていた野草レシピ本ではツバキの花を天ぷらとジャムにして食べていた。今回はジャムにしてみます。白ワインに砂糖と花びらを入れて煮ていきます。

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ペクチンがないので、とろみ付けに片栗粉を入れます。あんかけか。

 

 

まずはバケットに添えて。
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苦味がまだ生きてますね。白ワインベースなので香りはいいけど、パンに添えるにはちょっと苦味が強いかな。料理に合わせる方がいいかもしれない。

 

ということで鶏モモ肉のソテーにさざんかジャムで作ったソースを合わせる。肉を焼いた後のフライパンに白ワイン、ジャム、バター、塩胡椒。

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肉との相性はいい。味の強い素材と合わせたことで、苦味も中和されてる気がする。でも僕、肉にフルーツソースみたいな甘いソースを合わせるの、あんまり好きじゃなかったわ。

 

あとはチーズと一緒にホットサンドにするのと、パウンドケーキに混ぜ込んで消費したいと思います。

あらかじめ塩を振っておくとかリキュールとかにつけるとかして、タンニンを不活性化させてから調理したら、もうちょっと苦味が抑えられたかもしれません。たぶんサザンカはもうやらないですが、もし次ツバキを調理することがあれば留意したいと思います。

 

 

最後に、サザンカやツバキはチャドクガの食草なので、木に近づく際にはご注意ください。

 

 

(採取日:  2020.12.13)