最近寒くてネタに困っているので、夏頃の小ネタを繋ぎで書いておきます。
散歩すると、どこにどんな野草が生えているかよくわかって楽しい。家の近所に何がどのくらい生えているかを押さえておけば、無一文になったとしても植物質はしばらく確保できるわけです。これからの不確実な時代において大切なのは、金を稼ぐ能力よりも、金がなくても楽しく生きていく能力です。なので、散歩は、よいです。
運動がてらその辺を散歩していると、食べてみたかった野草を見つけたので採ってみた。
上がクズの新芽、下がムラサキゴテンの若葉。
クズはマメ科クズ属の植物で、土手、空き地、山どこにでも蔓と葉を茂らせているやつ。その名の通り、根っこのデンプンを精製したものが葛粉となるし、昔から秋の七草の面をしているが、いろんなところに蔓延りすぎてもはや対処できなくなっている在来の侵略的植物というイメージが強い。
ムラサキゴテンはツユクサ科ムラサキツユクサ属の園芸植物で、庭先とか道路脇の植え込みにほぼ野生化したような状態で生えていることが多い。
今回これらを食べてみようと思ったきっかけのブログはこちら。何か食べてみようと思ったときは、とりあえずこのお二方のブログを参照することにしている。
クズの芽が美味すぎてやる気出てきた | 野食ハンマープライス
クズはサッと茹でて皮を剥く。
ムラサキゴテンはちょっと肉厚なので1分くらい茹でる。
だし醤油をかけて完成。
クズはコクがあって本当に美味しい。こんなに味が濃いのかと驚く。調理の面倒臭さに目をつむればすごい食材なのでは。
ムラサキゴテンは見た目に反して全くクセも苦味もなく美味い。ツユクサもクセのない美味しい野草なんですが、ちょっと食べごろを過ぎた個体になると、葉にゴワゴワ感が出てきて舌に引っかかるような食感になってしまうんですよね。ムラサキゴテンの方は葉の表面が滑らかで食感の点では完全に上位互換。葉がツユクサよりも厚いためよりシャキシャキ感が際立つ。
その辺に生えてる草も侮れないですね。