先日の記事でノゲシの茎の有用性が高いと書きました。↓
前回ノゲシを採取したのは3月中旬で、成長しているとはいえまだまだ成長途中の株だった。さらに1ヶ月経ったノゲシも同様に美味しく食べられるのか確認してみた。
ノゲシとは言っても、今回は近縁種であるオニノゲシを食べてみます。理由があってのことではなく、赤ちゃんの散歩の途中でたまたま見つけたからです。
オニノゲシと言えば、去年の夏に琵琶湖に行った際にも葉を食べましたが、下処理に無頓着だったせいもあってか、べらぼうに苦かった。↓
さて、前回ノゲシを食べた際の洞察は以下の2点。これを今回確かめていきます。
- 手でもポキンと簡単に折ることができる固さの部分であれば、茎も食べられる
- 葉よりも茎の方が美味い
採ってきたオニノゲシ。
茎の断面。切ると白い液が出てくる。
下処理の拙さで食味が損なわれるのは避けたいので、しっかり苦味を取るために3分茹でた後10分水に晒しました。
野草を食べてる人のネット記事なんかを見ると、たまに7,8分とか茹でている人がいるけど、菜物系でそんなに茹でなければ食べられないというのは明らかに不適食性ではないかという気がするけど、どうなんでしょう。
だし醤油で頂きます。
茎
歯触りが良く、しかも繊維が全く口に残らない。苦味もなし。むしろ少しくらい苦味が残ってくれてもいいとすら思ったくらいで、ここまでクセがなければほぼ野菜として食べられる。安くてヒョロくて質の悪い菜物を買って茹でるよりもずっと美味い。
葉はどうか。
茎より葉の方が固いっていうのは面白い。オニノゲシは葉の先端がチクチクしていて触ると痛いんですけど、茹でてもなおそのチクチクの名残がある。もっと茹でたら柔らかくなるんだろうか。
そして茎に比べて明らかに苦味やエグ味が強い。それでも野草の中では全然アリの部類だけど、茎の美味しさを前にしてわざわざ葉を食べる必要もないかなという感じ。
ノゲシはやっぱり茎でした。
(採取日: 2021. 4. 24)