実家はもともと柿の兼業農家をやっていて、祖父が亡くなった今でもまだ3分の1くらいの木を残している。
GWに実家に帰省した際に柿の摘果の手伝いをして来たのですが、ふと柿の新芽を天ぷらにすると美味いという話を思い出したのでパクってきました。
こんな感じで枝や幹から出てきたやつを拝借。
新芽はうぶ毛に覆われていて、生で齧ってみると普通に苦いただの葉っぱ。天ぷらにすると茶葉のような香りが出るのだとか。
ということでいろんな野菜を買ってきて野菜の天ぷら。
レンコンほんと好き。結婚してほしい。
エシャロットは、何者にも替え難いですね。
皿上部の葉っぱは大葉ではなくてセロリの葉っぱ。築地の八百屋・築地御厨の店主の内田悟さんがお勧めしていた食べ方。葉の苦味は緩和されつつセロリの香りは濃く残っていて、なるほどこれは美味い。
そういえば忘れていましたが、こちらが柿の新芽の天ぷらになります。
過去にも何度も言っていますが、うぶ毛生えてる系の野草は天ぷらにするとモチモチ感が出ます。柿の新芽も例に漏れない。
苦味はほぼなくなっている。成長した新芽だったのかたまに少し苦いものもあるけど、全然風味の範囲内です。
噂に聞いていたお茶のような香りはあるようなないような。代わりに感じるこのコク…言ってみればマヨネーズから酢の酸味を抜いたようなそんな風味がある。ほんとか?何かの間違いかもしれないと思いながら数口食べても、やっぱり同じ風味がする。うぶ毛によって衣の付きがいいので油のコクをより感じられたと、そういうことなんだろうか。
翌日、残しておいた柿の新芽の天ぷらを食べる。
… あ、お茶のような爽やかな香りが少し出てる。そして、マヨネーズのような風味はなくなっている。なんか2日目の方が期待どおりの味になっている。たぶん昨日の僕の舌がバグってたんでしょう。昼から酒飲んでたし。
全くよく分からないけど、美味しかったです。来年もたぶん食べます。
(採取日: 2021年5月6日)