藻のにおいのするクレソン
だいぶ前の話になりますが、3〜4月は野草採りのため河川敷に頻繁に足を運んでいました。しかし4月に入って気温の高い日が続くようになると、新芽も成長して、少しずつ春の野草がシーズンオフになっていきました。
今年最後の菜の花(からし菜)を採ろうと思って4月某日に河川敷にやって来たが、菜の花はとうに開花していて完全に食べ頃を過ぎていたので、ノビルでも採って帰ろうかなどと思っていたところ、
クレソンがありました。属は違うけど同じアブラナ科なので、菜の花の仲間みたいなもんでしょう。
クレソンはちまちました処理がめんどくさいので普段はそんなに採らないのですが、大きな株で食べ応えもありそうなので、採って帰ることにしました。
クレソンはこういう白い花を咲かせます。可愛いですね。花も食べますよ。
でかい。
茎の中は空洞で、主茎の中はスポンジ状の組織がある。水辺で生育しても水に沈まない構造になっています。
夢と恋と不安とクレソンを詰めてきた。
さっさと茹でてサクッと食べたかったんだけど、葉にけっこうアオミドロが絡みついているので処理がすこぶるめんどくさい。毎回やってしまうんですが、欲張って量を採って、結果として処理に苦労するんですよね。
それに、クレソンは外来種で、特定外来生物には指定されていないものの環境への悪影響が懸念されるということで生態系被害防止外来種(旧 要注意外来種)にも指定されているので、せっかく採るなら中途半端に残すよりも積極的に採り尽くしたほうが良かろうという考慮もあり、たくさん採ってきてしまったのでした。
なんとかアオミドロを除去し、さっさと茹でようと熱湯に放り込んだところ、
藻のにおいがする(臭い)。
こいついっつも臭いもの食ってるな。
* クサギは言うほど臭くない(僕にとっては)。
このクレソンを採った川は、上記のゲオスミン臭いフナとナマズを釣ったのと同じ川なので、あまりこの川の中で育ったものを食べない方がいいのかもしれない。なんか基本臭い。
藻の臭さって、アオミドロ自身が出すものではなくて、川底のヘドロが増水とかで巻き上がってアオミドロに付着したっていうことなんですかね。藻ならではの青臭さというのはあるんだろうけど、アオミドロが嫌気性代謝をして腐敗臭のある物質を出してるわけではないでしょうからね。
とりあえず茹でこぼしたら臭みは無事消えました。茹でた豚肉と一緒にカレーに添えて食べました。
(採取日: 2021. 4. 10)