夏が来ました。琵琶湖でハスを釣ります。
きれいだねえ。
既にハスに関する記事を2回くらい書いていますが、今回も書きます。
ハスは琵琶湖の固有種であるコイ科の淡水魚で、コイ科の中で唯一純粋な魚食性の魚なので、ルアー釣りのターゲットになります。
ブラックバス狙いの釣り人どもが高い金を出して買ったルアーをぶん投げている間に、こちらは安いスプーンを軽やかに投げる。そんな釣りです。
* スプーンとは、その名の通りスプーンの先のような形をした金属片に針をつけただけのルアーで、水の中でゆらゆらキラキラするというルアー。下の写真はスプーンでカワニナが釣れた様子です。
今回の釣行の釣果は6匹だったのですが、魚をビク入れておいたらなぜか2匹に減ってました。そういえばビクの方で魚が跳ねてるみたいな音してたわ。
27センチくらいのオス。
持ち帰ったら黒っぽくなったが、それでもこの美しい色。
口にはこんなつぶつぶができます。集合体恐怖症の人ごめんなさい。
ハスの雌雄の見分け方としては、青や赤の美しい婚姻色が出ていて全体的にゴツいのが雄、銀色で細身なのが雌なので、パッと見ただけでも見分けやすいが、雄の臀鰭は下の写真のように特徴的な形をしていることでも見分けることができます。
腹鰭が結構大きい。浅瀬をよく泳いでいるからでしょうか。
最近ゲオスミン臭い淡水魚ばかり食べていたので、美味しい淡水魚を食べられるのはとても楽しみです。
残念ながらゲオスミン臭かった皆さん
これまで、塩焼きと天ぷらで食べたことがあるので、今回は湯引きとフライにしてみる。
湯引き。ハスに限らずコイ科の魚には小骨があり、その処理をするのとしないのとでは食べやすさに大きな違いが出てくる。せっかく骨切りをするならハモみたいに食べてみようということで、骨切りした身を湯がいて氷水でしめて、ポン酢で頂いてみる。
左にある精○みたいな形のやつは浮き袋です…
そもそも琵琶湖というきれいな環境に生息している魚だという前提はあるけれども、ハスは本当に臭みがない。淡白でいてほのかな旨みもあって、淡水魚の中でもかなり美味い部類に入ると思う。
身質はきめが細かく、ふわふわとろとろの食感。何気に他の魚にはない味わいがある。
ただ、柔らかくて繊細な身質なので、湯がいた後氷水につけたことによって少し水っぽさが出てしまったような気もする。魚を選ぶ調理法だったかもしれない。
フライはどうか。
付け合わせはオクラのフライです。どうでもいいんですけど今「おくら」と入力したら予測変換の1個目に小倉唯が出てきた。
上述のとおり、ふわふわ食感の身なので、衣に負けてしまっている感が否めないですね。
フライにしたら大抵の魚は美味くなるのでもちろん美味いんですが、せっかくならハスの繊細さを活かした調理がよさそうです。
骨はよく揚げて食べます。
9月に入ると多くの琵琶湖流入河川で鮎の保護のため全面禁漁になるので、できれば8月中にもう一度くらい行っておきたいものです。
(釣行日: 2021. 7. 22)