しらたまが道草を採って食うブログ

私ついていくよ どんな辛い野食の闇の中でさえ

イチゴノキの実は観賞するだけでいい

 

自宅から最寄駅までの道すがら、とあるデベロッパーのオサレな建物があるのだが、その敷地内にいろんな草木が植えられている。ローズマリーがその建物を囲うように植えられているので、煮込み料理を作るときに大変重宝している。

あとは南米のフルーツであるフェイジョアの木などがあるのだが(実をつけているところは見たことがない)、今の季節だと、赤くて美味しそうな実をつけた木がある。

 

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イチゴノキ(ストロベリーツリー)というらしい。実は遠目に見ると木苺系の見た目で、そう名付けたくなるのもよくわかる。安っぽいオーナメントをつけているみたいで、めっためた可愛い。

イチゴはバラ科であるが、イチゴノキはツツジ科。葉の形も花の形もまるでイチゴとはちがう。味はどうなのか。

 

少し頂きました。デベロッパーさん、いつもありがとうございます。

 

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…なんだこの果物らしからぬ食感は。トロッとしているというか、ねっとりしているというか、ねっちりしているというか、瑞々しさが全くない舌触り。他の果物ではポポーとかドリアンの食感に近いが、それらよりもねっちり感が強い。一番近いのは粉っぽいカスタードクリーム。加熱と練りが足りないカスタードクリーム。

 

そして未成熟の種子なのかわからないが、固い粒々がたくさん入っている。それがまた固い。ラズベリーの種の比ではない。そしてその粒々を頑張って噛み続けると出てくるほのかな青臭さ。

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甘いかと言われると、甘くなくはない。限りなく甘くないに近い甘い。酸味はない。苦味もない。あるのはわずかばかりの甘味。虚無の味と言っていい。

 

もっぱら観賞用植物として生育されている果実の味はこんなもん。はっきりわかんだね。

 

 

(採取日: 2021.12.22)