しらたまが道草を採って食うブログ

私ついていくよ どんな辛い野食の闇の中でさえ

春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪がクソ寒 - 七草粥もどき

 

年末年始は寒かったのでずっとゲームやってました。ソシャゲにはしばらく手を出さないでいたのですが、暇つぶしに原神を始めてしまいました。周りで原神をやっている人はあまりいないのですが、ツイッターでフォローしている絵師さんたちがよく原神キャラのエッチなイラストをあげていて、興味を持ったからです。本年もよろしくお願いいたします。

ゲーム三昧でも新春にやるべきことはきちんとやってます。そうです、春の七草の採取です。

 

 

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春の七草ってなに?

 

これは特に意味もなくご登場いただいたアンバーちゃんです。無課金で入手できるのに一番可愛いんじゃ。

 

はい、春の七草は次の7種類ですね。

セリ

ナズナ

ゴギョウ(ハハコグサ)

ハコベラ(ハコベ)

ホトケノザ(コオニタビラコ)

スズナ(カブ)

スズシロ(ダイコン)

 

 

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カブとダイコンはどうするの?自然に生えてるものなの?

 

このブログの趣旨からすると、ダイコンはハマダイコンで代用するのがいいんですが、わざわざハマダイコンを採りに行くのが面倒なのでカットします。ダイコンもカブもうちの畑にあるけど、野菜は野草よりも美味しいに決まっているのであえて入れません。

 

ちなみに、過去の記事で既にナズナハコベについては実食しています。

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上の記事のときは、かなり日差しが暖かくなってきてからのナズナ採取であったため繊維が固くなってしまっていたものの、繊維さえ断ち切ってしまえば味の濃い大根葉のように使える逸材でした。1月上旬はまだ新芽の時期のはずなので、より美味しく頂けるのではないか。

ハコベはそれ自体に特徴がないけど、クセがなく、小気味いい食感の美味しい野草でした。

 

 

 

 

 

 

まずはナズナ

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いかにも新芽という感じいいですね。寒いのでぴったりと地面に張り付いてます。これがちょっとでも暖かくなると、すぐ花茎が伸びて花が咲いてくるし、葉も固くなってきてしまう。ナズナを採った数日後に、市内南部の日当たりの良い場所ではもう花が普通に咲いていました。ナズナは味がいいので多めに採っておきます。

 

 

 

 

 

 

続いてはホトケノザを採ります。

 

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ホトケノザって、紫の花の咲く草だよね?蜜を吸うと甘いやつ。

 

現代でいうホトケノザはこれですよね。ホトケノザの蜜をちゅうちゅう吸ってる幼女アンバーちゃん可愛いんじゃ。

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(画像はWikipediaよりお借りしました)

 

七草にいうホトケノザは、キク科のコオニタビラコという野草になります。

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(画像はWikipediaよりお借りしました)

 

コオニタビラコって意外と見つからないんだよなーと思っていたところ、母から敷地内に生えてるよとの情報が。

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あーたぶんこれオニタビラコの方やな。葉の形が違うし、でかい。

オニタビラコも、コオニタビラコに似た花を咲かせますが、その名のとおりオニタビラコの方が大きく、花茎を長く伸ばします。コオニタビラコが田畑に生えるとすれば、オニタビラコは住宅地のちょっとした植え込みなどでもよく見られ、コオニタビラコと比べて随分見つけやすい。

 

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へぇ、ややこしいんだね!

 

興味がなくても適当にリアクションをとってくれるアンバーちゃん可愛いんじゃ。

ともあれ、オニタビラコも食べたことがなかったので、せっかくなので七草粥に入れてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

お次のターゲットはゴギョウ、現代でいうところのハハコグサです。ハハコグサは春に花を咲かせるこの野草です。

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(画像はWikipediaよりお借りしました)

 

薄緑の葉を白い綿毛が覆って、ぷっくりとしたフォルムになっているのが可愛いんですよね。

畑の一角に群生地がありました。

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多肉植物みたいで癒されますね。しかしこれが本当にハハコグサなのか、疑問が湧いてまいりました。

 

ハハコグサの近縁にチチコグサというのがあり、ハハコグサっぽいけどなんか違うというときはだいたいこいつ。しかも一口にチチコグサと言っても、チチコグサ、チチコグサモドキ、ウラジロチチコグサなどの種類があり、大変ややこしい。う、頭が…

 

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大丈夫?

 

ありがとう…ちょっと立ちくらみがしただけ。夜中の3時ごろまで原神やってたから。あと、本ブログでの初顔出しになりますが、右の女の子が僕です。

 


チチコグサはこれ。ハハコグサと異なり、葉に綿毛はありません。葉も細長いです。

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これはウラジロチチコグサ。名前のとおり、葉の裏が白いのが特徴です。毛は生えず、葉に艶がある。

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これはたぶんチチコグサモドキ。チチコグサモドキの葉には綿毛が生え、葉のヘリが波打つのが特徴です。

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そして先程の写真に戻ると、全体的に多くの綿毛で覆われていて白っぽくなっていること、上記のチチコグサ系の特徴を持ってなさそうなことから、おそらくハハコグサと同定していいと思われます。

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アンバーちゃん!たぶんこれがハハコグサだよ!

 

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よかったね!わたしはこっちで焼き芋してるね!

 

そうそう、しらたま家では新年に焼き芋をするのが恒例です。うちで作ってるさつまいもはシルクスイートという品種です。

 

 

 

 

 

七草ではないんですが、タネツケバナもありましたよ。

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タネツケバナナズナはどちらもロゼットだし、ブロッコリー型の白い花を咲かせる点でも似ているけど、ナズナの葉が荒い鋸歯のような羽状なのに対して、タネツケバナの葉は左右対称に小さな葉が連なるような羽状をしています。タネツケバナはクレソンに似た食味で美味しいとのことですが、以前食べたときにはなぜかあまり美味しくなかったんですよね。

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コスト度外視で肥料を与えまくった我が家の畑でぬくぬく育ったタネツケバナは美味しいのでしょうか。

 

 

 

ハコベは小さくて処理が面倒くさそうだったのでパス。元気に育ってくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

戦利品

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採れたのは春の七草のうち2種類だけということになりましたが、まぁいいでしょう。

 

 

 

 

 

本当は野草を下茹でして入れたほうがいいんですが、お粥に直入れしました。灰汁の強い野草はないし大丈夫やろ。

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ナズナ
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味がやはり濃いですね。香りは大根葉なんですが味の濃さはキャベツの外葉やブロッコリーの葉を連想させる。

 

タネツケバナ
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クレソンっぽくて爽やかですね。花茎と思われる固い茎がたまにあるけど許容範囲です。

 

オニタビラコ
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キク科の植物だけあってそちら系統の風味です。タンポポに似てるけど繊維が柔らかくて食べやすい。

 

ハハコグサはどこ?量採ったつもりだったけど、年末からの雪のせいか褐変した葉が多くて、可食部が少なくなってしまい見つけられません。たまに噛み切れない奴がいるなと思って都度吐き出してたんですけど、たぶんそれがハハコグサですね。綿毛が噛み切れないんじゃ…

七草粥を今まで食べたことなかったのでよく知らないんですが、七草はみじん切りにして入れるのがひょっとして正解なのか。七草とはいえ野草なので繊維の強い個体もあり、しかもハハコグサのように綿毛に覆われているやつもいるとなると、それがよさそうです。

 

 

 

 

 

 

七草粥めいたものを食べたので、今年一年無病息災でガチャ回します。

 

 

 

(採取日: 2022. 1. 3)

 

 

 

【ご参考】

Genshin Impact – Step Into a Vast Magical World of Adventure