イタドリの新芽の先端がキュムキュムしてて美味しい
イタドリのきんぴらを作って食べたのは先述のとおりです。美味しかったです。
きんぴらにするのは茎の部分だけなので、新芽の先端部分と葉っぱは下処理の過程で取り除きますが、さすがに30〜40本処理すると副産物が大量に出てきます。
以前、本当に芽吹いたばかりの10センチまでの新芽をお浸しで食べましたが、さすがに1回茹でるだけでは若干苦味が残ったものの、よく水に晒したり何度か茹でこぼしたりすれば問題なく食べられそうな感じで、しかも食味もなかなか良かった印象でした。
さて。今回出た副産物も美味しく食べられるのか。
色んな文献に、葉も美味しく食べられるという記述があります。なかには天ぷらにすると美味いと書いているものもありますが、シュウ酸の多い野草を天ぷらにすることへの恐怖感がどうしてもあるので、大人しく茹でて食べてみる。
おそらく茹でてから長く水に晒せばそれで下処理完了なのですが、ちょっと横着して時短チャレンジしてみます。湯に重曹を入れて茹でると、一発でアク抜きできるのではないか。
アクがやばい。
4〜5分茹でてみたら、重曹の作用で表面が溶けてグズグズになってしまった…。しかも普通に苦味残ってる。
ワラビのアク抜きに重曹を使うので、他の山菜にもいいのではと思ったのですが、適してないようです。別の日に、アクが抜けきってないタケノコを重曹で茹で直したのですが、食感は悪くなるし、タケノコの風味が抜けるどころか重曹の変な風味がついてしまうし、あまり美味しいとは言えない代物になってしまったことがあった。重曹は濫用すべきではない。
大人しく一晩水に晒す。
相当アクが残っていたようで、晒すと水が茶色く濁った。重曹の手を借りたとしても一発でアク抜きするなんて無理やったんや工藤。
苦味がなくなった。ヨシッ!
うどんに乗せる。
長く茹でてちょっと柔らかくなりすぎてしまったが、それでもキュムキュムとした独特の食感がちゃんとある。苦味、エグ味、酸味はちゃんと抜けているが、山菜らしい風味が残っているのが春を感じさせて好ましい。
豚の生姜焼きを作った後のフライパンでソテーしてみた。
そこはかとない個性のある山菜なので、強い味付けでも存在感が失われない。
あとは鰹節と醤油でシンプルに食べるなどしましたが、何にしても総じて美味い。イタドリの新芽には皮以外捨てるところがない。
(採取日: 2022. 4. 17)