仕事でフィリピンに行ったのですが、ローカルフードを食べるのも仕事のうちみたいなとこありますよね。
ローカルスタッフ「バロット食べたことある?」
ワイ「何それ?」
ローカルスタッフ「写真見る?w」
ワイ「何わろてんねん、見せろや」
ローカルスタッフ「これやで」
ワイ「これ美味しんぼで見てずっと食べたかったやつ」
みたいな話をしたら、レストランで食べるものではないからよかったら明日買ってオフィスで食べていいよとのこと。オフィスで食べるようなものではないだろと思いつつ、なかなかこんな機会 ないですもんね 乗るっきゃない このビッグウェーブに。ローカルスタッフからしたら、日本人に食べさせて面白がろうとしたんだろうが、この悪食のしらたま、この程度で動揺はしない。舐めんな。
バロットは、鴨の有精卵のなかでヒナがある程度成育した段階のものを茹でたもの。
フィリピンだけでなく、タイやベトナムなど他の東南アジア地域にも同じ食文化がありますね。ちなみにベトナムではホビロンって呼ぶらしいです。緒花の役やってるときの伊藤かな恵さんの声のトーンめっちゃ好きです。
皆さんにも今後食べる機会が訪れると思うので、現地民から教えてもらった食べ方を詳しく載せておきますね。
まず、バロットは市場の露店や行商から買うのが一般的だそう。スーパーにはあまり置いてない。鮮度が落ちやすいので買った早めに食べてください。私がサーブしてもらったときはアツアツでした。
左のお皿に乗ってるのは塩とビネガー。なんでビネガーがピンク色してるんですか?
玉子の両端のうち、より黒っぽく見える側をテーブルに叩きつけてひびを入れます。空洞が多いから殻を剥きやすいのだそう。
ちょっと殻を剥いたら、中のスープをまず啜って飲む。スープは、茹で卵の茹で汁と鶏肉の茹で汁を3:1で割ったみたいな感じ。ローカルの兄ちゃんが「このスープねwwww ヒナのおしっこなんだよwwww」と小学生みたいなこと言ってずっと笑っていた。お前ちょっと黙ってろ。
あとは塩や酢をつけてガブっといってください。
黄身。ヒナとして育っていくのはカラザなので、黄身はこの段階ではそのまま残っている。茹で卵の黄身と大きくは変わらないが、ちょっと食感は固め。成育段階の問題なのか、ニワトリではなく鴨だからなのかは不明。
この灰色のような茶色のような部分がヒナですね。卵から鳥になる過渡期の味、としか表現のしようのない味。内臓なのかコラーゲンなのか、コクがいい感じに加わっている。やはり茹で卵よりも圧倒的に味は濃い。
たまに魚の小骨っぽいものがある。少しずつ骨が形成されているんですねぇ(しみじみ)
写真に写っている羽毛っぽいものは、そうです、羽毛です。食感はもそもそしてますが、よく噛めば口には残りません。
バロットはどちらかというと酒のつまみで、基本は夜に食べるものだそう。まあ見るからに明るいうちに食べるものではないわな。
ご想像のとおり、見た目が無理という理由でローカルでも食べない人が多いそうで、その場にいたフィリピン人5人のうちバロットが好きと答えたのは2人だけだった。なんやねん。
バロットを食べられたので、今回の出張は大成功だったと言えます。しかし話を聞けば、赤犬、ねずみ、ヘビ、イグアナ、虫各種など幅広い食材をフィリピンでは食べるようなので(フィリピン全土で一般的に食べられているとは思わないが)、それはまた次回出張時の宿題ですね。