道草など食いもしない御仁におかれては、クルミがその辺に実っているものだなどとは想像もしないだろう。しかしオニグルミというクルミは、河川敷などの水辺によく自生しており、全くもって珍しいものではない。あなたのすぐ背後にもいます。
市販のクルミはいわゆるセイヨウグルミ(ペルシャグルミ)だが、それに対してオニグルミは和グルミと言われることもあり、山間部の道の駅を覗いたりするとナッツ部分が剥かれて売られていたりする。セイヨウグルミに比べると殻が厚く可食部が少ないが、代わりにセイヨウグルミにはない濃厚な旨味と特有の香りを持つ。油分、タンニンの含有量もセイヨウグルミに比べて少ないらしい。
和グルミの旨さはクルミのなかでもNO1 - 和グルミプロジェクト
秋になると熟した実が落ちるので、今年も秋になったら河原に行って拾いに行こうかと思っていたが、琵琶湖湖畔で山ほどオニグルミがなっている場所を見つけてしまった。しかも、木の背丈が低いので、実を落ちるのを待つまでもなく手でもぐことができる。もぎもぎフルーツです。
緑色の部分がいわゆる果肉で、その中に入っている硬いものが種子。その種子を割って出てくる種の中身(仁と呼ばれる)がクルミの可食部。アーモンドとか銀杏と同じ構造。
本当はコンクリートとかで踏みつけて果肉部分を取り除いておくと楽なんですが、昼前で体力が残ってなかったのでそのまま持って帰ってきてしまった。
家の小庭で果肉を処理。果肉部分はタンニンがすごいので、液がついてコンクリートが黒くならないよう袋を何重かにして踏みつけます。
ゴム手袋がこのとおり草木染めになりました。
出てきた種子部分を洗って、フライパンで炒ると、隙間から油分がシュワシュワと滲み出てきます。そのあと熱湯で数分茹でると中身が取り出しやすくなるらしい。
殻はすごく硬いので、専用のくるみ割り器を使います。私は燕三条の和クルミ割り器を愛用しています。
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中身をほじって出します。
3時間くらいかけて取り出し終わりました。お疲れ様でした。
中身は水分を含んでいるので、保存するためさらに炒ります。これを冷蔵庫で保存して、食べたいときに食べて下さい。
作業ばかりのつまらない内容になってしまいましたが、まだクルミをつかった料理も作ってないので、作ったらまた更新するかもしれません。今日はここまで。解散。