しらたまが道草を採って食うブログ

私ついていくよ どんな辛い野食の闇の中でさえ

2021-01-01から1年間の記事一覧

イチゴノキの実は観賞するだけでいい

自宅から最寄駅までの道すがら、とあるデベロッパーのオサレな建物があるのだが、その敷地内にいろんな草木が植えられている。ローズマリーがその建物を囲うように植えられているので、煮込み料理を作るときに大変重宝している。 あとは南米のフルーツである…

毒に怯えながら食べるフジの実が美味い

子どもを公園に連れて行ったときのこと。さくっと食べてみようとずっと思っていたがまだ試していない食材があったことを思い出した。 フジ。その種(豆)を食べます。 小学校や公園によく植えられているお馴染みの植物なので詳しく説明する必要はないと思い…

かりんのジャムを煮たけどたぶん失敗した

秋になると果物はなにもかも忘れてしまって うっとりと実っていくらしい 八木重吉 言い得て妙やなあ。なあ かりんくん、君もそう思うやろ。 \ナカナカ エエコト ユウテルヤナイカ/ なぁ かりんくん、君は香りはすこぶる良いのに、なんで食べられないのかね。 リキュールに…

金木犀の砂糖漬けを使ってスイーツを作って食べたらひとり時間を楽しむ系OLのカオリ(24)になった

金木犀が咲くとなんだかウキウキしてきます。大人だけではなく、小さい子もあの香りにはうっとりするようです。この前なんて、「ほら、金木犀の花だよ」といってうちの子を抱っこして花の匂いを嗅がせてあげたらすげえ勢いで花を食い始めてて草 ご案内のとお…

ムクノキの実は甘酸っぱいけど熟しすぎて腐りはじめた果実みたいな風味があるのでちょっと苦手でした

タイトルで言いたいことの全てを言ってしまいましたので、本日のブログは以上になります。高評価・チャンネル登録よろしくお願いします。 もっと詳しく?もう…しょうがないにゃあ これがムクノキ。近所の公園に植えられていた。 名前の由来は諸説あるらしい…

ムカゴについての覚書

秋なのでサクッとムカゴを採ってきました。 近所の里山にヤマノイモ(いわゆるヤマイモ)があちこちに生えてるので、散歩がてら採りました。 ムカゴは蔓についているものをポロッととればいいだけだし、毒のある他の植物との見間違いがまずないので、どうや…

道端のニラもちゃんとニラ

野草と野菜を区別する基準は何か。植物分類的な基準、可食形質による基準、栽培個体かどうかという基準などいろいろ考えられるが、極めて単純なものとして「店で売られているものは野菜、そうでなければ野草」という、経済活動の観点が一つの基準になりうる…

テトラポット帯で採った磯物三種 〜 マツバガイ・カメノテ・フジツボ

漁港に釣りに行ったんですが、ちょうど引き潮の時間帯で全然魚が釣れませんでした。僕の腕が悪かったのも少しは要因だったかもしれません。テトラポット帯で穴釣りをしても小さいカサゴがポツポツ釣れるのみ。あとは小さいキュウセンが餌を突っついていくだ…

離島でツルナを摘んできた

愛知県知多半島の先っちょにある日間賀島に行ってタコを食ってきました 妻子が寝ている間に釣りをするなどしていたのだが、せっかく海岸に来たので野草もついでに探してみました。 テトラ帯の隙間のプラゴミの堆積からたくましく生える草。ツルナかな? 海岸…

寄生虫のエキノコックスが愛知県内で定着したかもしれない件

エキノコックス(多包条虫)という人気(?)の寄生虫がいる。なんだかよく分からないけど名前がかっこいいので言ってみたい寄生虫名ランキングの上位の常連者。 基本的には北海道のみに生息するとされ、キツネなどのイヌ科の動物に寄生する。ところが愛知県の…

バッタを食べ比べる - ショウリョウバッタ・エンマコオロギ・イナゴ

このブログの今年の目標というのが「もっと動物質を食べよう!」でして、特に虫食の経験値の溜まってなさについて問題意識を持っています。今まで食べてきた虫と言えば、セミ、イナゴ、あとよくわからん幼虫数種くらい。顔ぶれがいかにも寂しい。 そりゃ私だ…

流れてくる小鮎の死骸を掬って食べる そして冷水病の話

最近夏場に釣りにいくとなると、もっぱら琵琶湖でのハス釣りである。もう滋賀に住みたい。 ハスは砂地の岸近くや琵琶湖流入河川にいるんですけど、砂浜でハスが回遊してくるのを待つのがしんどいので、魚影の濃い川で釣ることが多くなった。ただ、多くの琵琶…

スイカの白いところでキューカンバーサンド作った

注意: 今回の記事には野食は全く関係ありません。すみません。 野食をやっていて実感するのは、「野草って意外と美味いんだなあ」ということではなく、「野菜って本当にすごいよな」ということです。それは、一番思うこと(空気公団の歌詞)。普段、そのへん…

スベリヒユを毎日食べて夏を乗り切るわよ

この記事を書き始めた8月8日、名古屋は39度のとろけそうな日。センチメンタル・バスかよ。 身体が弱らないようしっかり栄養を摂りたいところ。夏に食べたい野菜と言えば、皆さんもよく食べているアレですよね。そう、スベリヒユ(ナレーション: 日髙のり子)…

今年もハス釣りの季節になったよ

夏が来ました。琵琶湖でハスを釣ります。 きれいだねえ。 既にハスに関する記事を2回くらい書いていますが、今回も書きます。 ハスは琵琶湖の固有種であるコイ科の淡水魚で、コイ科の中で唯一純粋な魚食性の魚なので、ルアー釣りのターゲットになります。 ブ…

シロザが野草と思えないくらいに美味い

野草にはカーストが存在している。言わずもがな、タラ、コシアブラ、コゴミのような山深く入っていかないと採れない山菜が横綱・大関で、フキノトウ、ワラビ、ゼンマイが関脇・小結を固めている。三役と前頭の間には希少性の観点で超えられない壁がある。山…

野草を摘んで天蕎麦を作った 〜 カラムシ・クズ・アカメガシワ

さすがの私でも野草を家族にふつうに食わせているわけではなく、一人で勝手に採って食って楽しんでいるだけなのですよ。ただ、大々的にやろうとすると家族が不在の隙にやるしかない。 久々に一人の時間があったので何をしようかと考えていたのだが、野菜のス…

オオブタクサはいかにもアメリカ大陸原産のキク科の植物という感じの香りはするけど食べてもパッとしない

花粉症ってつらいらしいですね。僕は幸いなことに花粉症でありません。生まれてこの方、岐阜のクソ田舎でスギとイネに囲まれて育ってますからね、耐性が違いますよ。 今ではコロナ禍のため年中マスクをつけていることが普通になりましたが、かねてより私は「…

家庭菜園のパセリをイモムシに食べられたのでイモムシを食べてみた件

今年から家庭菜園を始めました。ミニトマトをメインに、コリアンダー(パクチー)、パセリ、シソ、ミツバを育てています。7月初現在、すでにコリアンダーは枯れて種を収穫し終え、ミニトマトは色の付いたものから順次収穫をしているところです。 実家も農業…

イタドリの新芽のお浸し

イタドリという山菜がある。スカンポなどとも呼ばれ、高知県では春の山菜としてよく食べられているのだとか。職場の高知出身の後輩に聞いたら「なんすかそれ?」と言われるくらい、高知では有名です。 イタドリは山に入ればどこにでも生えているし、河川敷で…

藻のにおいのするクレソン

だいぶ前の話になりますが、3〜4月は野草採りのため河川敷に頻繁に足を運んでいました。しかし4月に入って気温の高い日が続くようになると、新芽も成長して、少しずつ春の野草がシーズンオフになっていきました。 今年最後の菜の花(からし菜)を採ろうと思…

ゲオスミン戦記(下) - ナマズの場合

川で尺越えギンブナとナマズを釣ってきたという話の続きです。今回はナマズ調理編です。 総論およびフナ調理編はこちら。 ナマズを釣って食べた経験は今まで2回あって、1回目はガキの頃に琵琶湖で釣ったもの、2回目は昨年初冬に愛知県内の川で釣ったもの。い…

クサギを臭いと感じるかどうかはきっと人それぞれなんだよなぁ。

クサギというシソ科の落葉小高木がある。名前の由来は「臭木」で、文字通り、臭い(くさい)らしい。しかし、食べることのできる野草である。ネットや書籍を見れば「悪臭」「強烈なにおい」「異様」、挙げ句の果ては「真面目だけどパッとしない」「仕事ができ…

柿の新芽を天ぷらにしたらマヨネーズの風味がした気がしたけど気のせいだったかもしれない

実家はもともと柿の兼業農家をやっていて、祖父が亡くなった今でもまだ3分の1くらいの木を残している。 GWに実家に帰省した際に柿の摘果の手伝いをして来たのですが、ふと柿の新芽を天ぷらにすると美味いという話を思い出したのでパクってきました。 こんな…

ゲオスミン戦記(上) - フナの場合

【注意】本記事には魚の内臓の画像が出てきます。苦手な方はご注意ください。 近所の川に釣りに行った。いつも野草を採っている河川敷である。いつもパッと見ただけではコイとミドリガメの姿しか確認できないが、魚影の濃そうなポイントがあったのだった。 …

「ノゲシは茎が美味い」説の検証

先日の記事でノゲシの茎の有用性が高いと書きました。↓ 前回ノゲシを採取したのは3月中旬で、成長しているとはいえまだまだ成長途中の株だった。さらに1ヶ月経ったノゲシも同様に美味しく食べられるのか確認してみた。 ノゲシとは言っても、今回は近縁種であ…

ノゲシの茎が有用で驚いている

初めて食べる野草については身の安全の観点から図鑑やネットで事前調査することにしているので、人がどんな食べ方をしているか、どんな評価なのかということは否が応にも目に入ってくる。そのため、食べたときに予想を裏切られるということは少ない。 野草は…

天ぷらであればアカメガシワはメジャー山菜とほんの少しだけ戦える

繊維が強くアクやエグ味がありがちな野草にあっては、新芽しか食用に向かないものはザラにあり、その意味で芽吹きの季節である春は野草食いにとって本当に有り難い季節である。どんな植物でも新芽を見れば反射的に美味しそうにすら見える。 以前から食べてみ…

春の河川敷がほぼ八百屋の件 〜 菜の花・ヤブカンゾウ・ノビル・セイタカアワダチソウ他

春なので川に来ました。水質調査のためです。 けっこう暖かくなってきたのでちょっと期待して来たのですが、オイカワが全然釣れません。水の中はあまり生命感もない。 しかしコイとミドリガメはその辺にいます。今度来たときは君たちも狙うのでよろしくね。 …

春の野草食べ比べ 〜 ノゲシ・カラスノエンドウ・ハルジオン・タネツケバナ

今回はうちの近所で、1時間以内にいろんな野草を採るというやつをやります。子守りの合間に1時間だけ時間をもらったので、時間までに戻らないとキレられるからです。 普段ベビーカーで赤ちゃんを散歩に連れていくときに、どこにどんな野草が生えているかチェ…