琵琶湖湖畔でオニノゲシを摘んだ話は既に書いたが、持ち帰って処理していると何匹か緑色の幼虫がくっついていた。
オニノゲシの話はこちら。
何かの幼虫。
オニノゲシには黄色のマリメッコカラーのホソバセダカモクメがついていたが、これとは明らかに別の種類だ。
ホソバセダカモクメのご尊顔↓
緑の謎の幼虫は1〜2センチの小型で、たぶん何かの蛾の幼虫だろう。見つかった4匹のうち、1匹は既に蛹になっていて、もう1匹は糸を纏って蛹になろうとしている状態(前蛹)であった。まだ動いている子を手に乗せてみると、尺取り虫みたいな動きをして可愛い。
この動きと、オニノゲシ=キク科の植物を食草としていることから考えて、ウワバの仲間だろう。それ以上は不明。
ウワバ類 | 農業害虫や病害の防除・農薬情報|病害虫・雑草の情報基地|全国農村教育協会
せっかくなので食べてみましょう。小さいし、シンプルに茹でで。
蛹と前蛹は未消化物を出し切っているので白いですね。よく見るとお手々がめちゃ可愛い。
プチッ。
あ、中がとってもクリーミーで濃厚。味はなんだろう、とても虫感溢れるタンパク質だなぁっていう感じ。全然伝わらねえな。
ここで言ってる「虫感」がどういう感覚かというと、よく生の栗を剥いて食べると虫食いのやつがあるじゃないですか。虫食いの栗って、口に入れた瞬間に「あ、明らかに栗の味じゃないわこれ」っていう味がするじゃないですか。あの風味。濃厚でなめらかなベシャメルソースのテクスチャーに、旨味と虫食い栗の風味が乗っかっている感じ。まぁ美味しいかと聞かれたら「虫らしい野趣があります」と答える。
ちなみに蛹も味は同じだけど、殻がパリッとしていて食感が面白いのと同時に、アクセサリーを壊してしまったときのような罪悪感がちょっとだけ湧き出てくる。
もともと人間にとって可食な野草を食べている幼虫なので、予想外に不味いということはなかった。野菜とかについてる虫も、嫌わずに食べてあげればいいんじゃないでしょうか。