しらたまが道草を採って食うブログ

私ついていくよ どんな辛い野食の闇の中でさえ

インコの餌に成り果てているハコベに祝福を - ハコベのお浸し

 

ハコベの花をご存じだろう。春に道端や畑に咲いてるあの小さな白い花である。

よく見るとなかなか可愛い花で、春の七草のひとつであるが、ハコベはどこにでも生えている典型的な雑草に属している。皆さんのハコベに対する印象というと、小学校で飼われているインコのエサ用に通学途中に摘んでいったことくらいではないだろうか。かく言う私もインコの飼育担当だったんですよ。黄色いインコが小学校にいましてね。いや、青いインコだったっけ。そもそもうちの小学校にインコなんていたっけ。まあいいや

 

 

 

実家の畑でたんぽぽを掘っていたときにハコベを見つけたので、そういえばハコベはまだ食べたことなかったなあと思い採取。

 

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ハコベって、すごく小さい植物のようなイメージがあるけど、成長するとけっこう背丈が高くなるんですよね。

 

初物はシンプルに食べるのがしらたま家のルールなので、出汁醤油と鰹節であえてお浸しに。

 

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まず緑の発色がきれい。この時点ですでに美味そう。

そして食感が抜群にいい。軽やかなシャキシャキ感で、噛み心地がよい。例えるなら、ちょっと繊維の強いオカヒジキ。といはいっても繊維もそれほど気になるほどではない。味は、ザ・癖のない菜物。この点もオカヒジキに似ている。総評として、十分美味い部類に入る。むしろ食感のよさに驚いた。

オカヒジキはもともと野草だが今では山形などで栽培され、野菜の仲間入りを果たしている。そうであるならば、ハコベには「あと一歩で野菜」というポジションを付与してもよいのではないだろうか。ハコベを、ただのインコの餌の地位に甘んじさせるべきではない。

 

(採取日 2020. 11. 15)