今年最後の琵琶湖釣行の野草編。釣り編はこちら↓
寒いだけでなかなか魚が釣れません。最後は優しいハスくんが釣れてくれたのだが、それまでは釣果はほぼ諦めて野草採取モードに入っていた。早く見極めること、複数の選択肢を持っておくことは、心の安寧にとって重要です。
水路に生えてますね。
クレソンです。アブラナ科なので小さいときのカブみたいな葉っぱをしている。食べるとピリッとした辛味がある。
もともと外来植物ですし、生命力が強いのでどうせすぐにまた増殖するでしょうから、気にせず根っこから採ります。前回9月に琵琶湖に来た時に採取できたのはツユクサ、オニノゲシ、スベリヒユだったので、クレソンを採れた時点ですでに前回よりは野草レベルが高い。お土産ができて一安心ですね。
次の場所に移動。こちらも水路に生えてますね。
セリです。香りをかげばわかります。
ちなみに同じセリ科の植物にドクゼリというのがあって、セリと同じく水辺に生えているのでセリと誤食して毒にやられる事故が起こりがちである。ドクゼリは全体に猛毒のポリイン化合物(シクトキシン類)を含んでおり、トリカブト、ドクウツギと並んで日本の三大毒草とされている。セリとは葉のつき方が違うこと、セリの方には特有の芳香があること、そして根っこの形状が違うことから、両者を見分けることができる。セリとドクゼリ(東京都薬用植物園)
上の写真はセリ。下の写真はドクゼリ。ドクゼリの根っこはたけのこのような地下茎になっている。葉の形もドクゼリの方がギザギザ感が強いです。
試しにドクゼリを葉っぱの香りをかいでみる。…あれ?いい香りするんですけど。ドクゼリって香りはないんじゃなかったっけ?え?これほんとにドクゼリ?逆にさっき採ったのって本当にセリ?え?
さらに調べてみると、ドクゼリにも香りはわずかにあるらしい。ドクゼリもけっこういい香りだったぞ…。まぁ見分けるポイントがいくつもあるので、それらのどれか一つだけで判断するのではなくて、すべてに当てはまるかを確認しないといけないっていうことですね。
クレソンとセリは何をしたって美味いに決まってるので、大船に乗ったつもりで調理していきます。
まずはクレソンのニンニク炒め。
ニンニクと炒めただけなのに美味い。アブラナ科だけあって味がしっかりしている。クレソンは生よりも火を通した方が絶対美味い。
天ぷら。2枚目がクレソンで3枚目がセリ。美味くない訳がない。
天丼か天蕎麦が食いたいですね。しかしご飯を炊いてないし、手持ちの蕎麦がないので、春雨を茹でます。天ぷらと湯がいたセリを乗せて天春雨に。一応言っておくけど、天春雨ってのは「天海春香役の雨宮天」の略ではないですからね。キャスト違いますしね、そこは間違えないように。
クレソンの辛子和え。だから美味くない訳がない。
白和え。せやから美味くない訳がn
セリとクレソンをごちゃ混ぜにしちゃいました。それでもセリの存在はその香りで分かるだろうと思いきや、完全にクレソンに負けている。セリの香りってやっぱり繊細なんだな。ちなみに白和えの衣には胡麻ではなく鬼胡桃を使っています。コクがあって美味いけど、セイヨウグルミよりもホロッとした食感なので衣の食感が同化してしまって、そこだけが惜しかった。
クレソンやセリはお土産に最適です。なんなら変な魚釣ってくるより満足度が高いので、是非きれいな水辺に行ったときは探してみてください。