ドクダミの葉の匂いを嗅いだことはありますか。あの匂いはいつ嗅いでもドクダミで、それ以外の何者でもない。彼(女)くらいの確固たるアイデンティティを持ちたいものである。
ドクダミの葉を乾燥させてお茶にするという話はよく聞く。葉をそのまま食べるという話もたまに聞く。
調べてみると、天ぷらにするとあの香りが飛んで美味いとか、ベトナムでは生春巻きに巻いて食べるとか書いてる人がちょこちょこいる。その辺に生えてるので食べてみましょうか。
住んでるマンションのエントランスを出たところに植え込みがあって、園芸植物の1本も生えていない代わりにドクダミが生え散らかしてるので、好きなときに採って食えるわけである。優良物件じゃん。
何株か採ってきた。
新芽が美味いらしいが、季節は5月末。もうすぐ花が咲く頃で、新芽どころの話ではない。まあいいや。食っても死ぬわけじゃなし。
試しに葉を生で食べてみる。あの匂いはするけど、口に含むとそれほどでもない。青臭さはあるけど、たしかに春先の新芽ならいけるかもしれないという希望を感じさせてくれる。
天ぷらにしようと思ってたが、ちょうどスーパーでイワシを買ってしまったためフライにすることに。どっちも揚げ物だし大丈夫だろう。
いただきます。
サクリ。
…いや、普通にドクダミの匂いするやん。普通に葉をちぎって嗅いだときの強烈の臭いそのままやん。な〜にが「揚げたらあの独特な匂いが弱くなっていい感じ!」じゃ。妻にも試しに食べてもらったら「これはあかんやろ」との評価をいただいた。ドクダミは嫁に食わすな。
やはり新芽じゃないとダメなのか。
春になったらむしってまた揚げてみよう。